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ゆうこさんインタビュー【第2話/はこぶねの特徴とやりがいについて】

ゆうこさんインタビュー 第2話 タイトル
子供のような笑顔をまっすぐに向けるゆうこさん。第2回は、はこぶねの授業の特徴とやりがいについて伺いました。私たちも子供たちに日本語を伝えていく上で大切なことを教えてくれているように思います。どうぞご覧ください。

はこぶねの授業はどんな感じですか?また特徴を教えてください。

はこぶねでは、ひらがな、アクティビティー、クラフト、絵本などを教えています。

クラスは多くても10人ほどの小人数で、先生は二人体制でやっているので、早く課題が出来てしまった子供や時間がかかってしまう子供へのケアも行き届くようにしています。

子供たちが小学1年(7歳)になったときに、「読み書き」に自信をもって入学をさせてあげたい!という思いもあり、字に興味を持ち始める4歳半から授業に参加でき、7歳くらいで卒業となります。

もちろん、子供たちのレベルで多少卒業のタイミングは違ってきますが、はこぶねでは、手紙が書けたり、文章が読めて書けるようになったら次のレベルということで卒業にしています。

私たちがもっとも心がけていることは、勉強と思わせず、楽しみながら日本語に触れ、やりたい気持ちを保ち続けることです。

そのため、授業はいつも笑いが絶えず、かるたやフラッシュカードを使いながら、興味を引き出しながら進めていきます。

そして、もう一つ、はこぶねならではの勉強法は、通いだして、2年目になると毎週、先生と交換日記をすることです。

そうすることによって、子供たちが今、何に興味があったり、毎日の過ごし方、文字がどこまで書くことができたりするのか、一人ひとりじっくりと見ることができます。子供たちも先生から受け取る日記をいつも楽しみにしています。

また、授業中は、公文の鉛筆を使ってもらい、鉛筆の持ち方や筆圧にも注意をしながら進めています。宿題もありますが、みなさん楽しんでやってきてくれています。

子供によって集中力は違いますし、座ることが苦手な子供もいます。その都度、子供たちの様子を見ながらアクティビティーを変えたり、動きながら習得できるような勉強スタイルにしています。

ゆうこさんインタビュー 第2話

ゆうこさんにとって「はこぶね」のやりがいは何ですか?

やりがいは、子供が「できた!」と言ったときです。

何度も何度も一緒に練習して覚えて、ようやく「できた!」ときは子供以上に私がうれしいです。

こうして「学ぶことが楽しい!」「私にもできる!」というような成功体験を一つずつ増やしてあげたいです。

英語のほうが得意になってしまう子供たちへどのように日本語を維持させていけばよいと思いますか?

やはり、親との会話が一番大事だと思います。

日本語を徹底して使い、根気強く日本語に興味を持たせることが大切です。親も「忍耐」が必要ですね。

そして、できるなら、おばあちゃんやおじいちゃんにも協力をしてもらって、お手紙を書いたり返事をもらったり、また、今の子供はライン(LINE)を用いてメールでやりとりをするような工夫も必要だと思います。

日本語のテレビや本、マンガで日本語を覚えさせるのもいいと思います。

私の娘の場合は、叶えたい夢に向かうために日本語は必要だよ!と話して、目標を持たせています。

(第3話へつづく)

ゆうこさんインタビュー 第2話 2

子供と同じ目線で子供と一緒に勉強して、一緒に感動して教えているゆうこさんの勉強法はとても感心しました。こんな風に教えてもらえたら、子供たちもきっと楽しく日本語を勉強できると思います。

インタビューをしながら、ゆうこさんは本当に子供が好きなんだなぁ〜と感じました。

次回は、「日本とニュージーランドの教育の違い・今後の活動」について教えてくれました。ぜひお楽しみにしてください。

聞き手/佐井貴子(こどもニュージーランド)