こどもニュージーランド 親子留学プログラム

絢也子さんインタビュー 【第2話/リフレクソロジーとベビーマッサージのお仕事】

絢也子さんインタビュー 第2話 hd

第2話は、リフレクソロジー(Reflexology) とベビーマッサージ(Baby massage) のお仕事などのお話をお伺いしていきます。

どうしてリフレクソロジーやベビーマッサージをしようと思ったのですか?

私が 20代半ばごろに大好きだった祖父が他界しました。当時、看護婦さんからパンパンに腫れていた祖父の手足を擦ってあげて下さい、と言われても、怖くてどう触っていいか分からず、“何もしてあげれなかった”という後悔だけが深く残りました。あの時、体に優しい自然療法を祖父にしてあげていたら、少しでも苦しみ緩和してあげられたかもしれない、そんな想いをずっと持っていました。

いつしか“自然療法で家族の健康に貢献できる仕事がしたい”という思いが芽生え、英国や欧米で生まれ代替医療として活用されていた「Reflexology」を本場の海外で学ぼうと決意しました。

ニュージーランドを選んだ理由は、のびのびと自分のペースで生活を楽しみながら 学んでいけるんじゃないかな?と思ったからです。

Auckland に来て本当に正解でした!自分でもびっくりするくらいスーッと馴染んでしまったんです。道端で目と目があっただけなのにやさしくニッコリと笑顔を返してくれたり、フレンドリーに話しかけてくれたり、なんて人の温かさに溢れている街なんだろう?!と衝撃的で した。

ニュージーランドで本格的にRNZ(Reflexology New Zealand)が認定するReflexology のディプロマコースを International Institute of Reflexology Auckland Branch で 2009年3月から勉強を開始しました。

絢也子さんインタビュー 第2話 2

ところが!看護婦になる人が学ぶ解剖学と生理学の勉強とテスト、100 人以上の人の足の施術記録、施術経過のレポート、研究レポート、論文など、半端ない膨大な勉強量をすべて英語で行わなければなりませんでした。

でも勉強すればするほど、Reflexologyの勉強が面白くて!!!
Reflexologyの資格取得後も、赤ちゃんからお年寄りまでケアできる自然療法のスキルをもっと高めたいと思い、2012年にInternational Association of Infant Massage NZ支部(IAIM)でベビーマッサージを教える資格を取得しました。

Reflexologyセラピストとして、出産後も母子共に健康で、楽しい育児生活をサポートできるような “ママと赤ちゃんのためのケア” を行いたいと思ったからです。

絢也子さんインタビュー 第2話 4

二つの資格を取得する間、日本食レストランや語学学校カウンセラーなどの仕事もしていて、寝る間も休む暇も惜しんで勉強していました。この苦しく辛かった時期を乗り越えられたのは、現在の私の主人がいつもそばで精一杯私の夢を応援し励ましていてくれたおかげだと心から思っています。

2011年に今の主人と結婚し、2014 年に長男をAucklandで出産。2016年7月に産休から復帰して仕事を再開しました。

リフレクソロジーとは、どういったものですか?

Reflexologyは、足や手、耳などに体の臓器等と繋がる部分を刺激することにより、体の内部に働きかけ、血行を促進し、神経や分泌ホルモンのバランスを整え、体本来が持つ自己治癒力を最大限に高めて、ストレスによって生じた心と体のコリを緩和してくれるので、自然と心地よく心と体がリラックスできます。

絢也子さんインタビュー 第2話 5

実際、肩こりの方の足は、足裏にある肩の反射部位が固く凝っていたりします。足を見て触っただけで、その方の心と体の健康状態が明確に表れています。

たとえば妊婦の方の足を見ると、お腹の大きさや赤ちゃんの位置も一目でわかります。

日本では Reflexology=リラクゼーションというように広まっているように思いますが、英国、欧米やヨーロッパなど、もちろんNZでも、ホリスティックな代替医療として認識されていて、ガン患者や闘病生活者の緩和ケアなどで活用されています。英国では老人ホームでお年寄りの方の健康サポートスタッフとしてリフレクソロジストも勤務しているんです。

将来は〝医療と共にある Reflexology”として患者さんのケアが行われるようになり、私もその担い手の一人として活躍したいと思っています。

ベビーマッサージとはどういうものですか?

ベビーマッサージはママとパパと赤ちゃんにハッピーなことだらけなんです!
肌と肌で触れ合う親子のスキンシップとして世界中で注目を集めています。

優しいまなざしで赤ちゃんを見つめながら、優しく声をかけ、大好きなママとパパ
の愛情いっぱの温かい手で、撫でられたりマッサージされると、赤ちゃんは自分は愛されていると感じる事ができ、とても安心し心は満たされて、心や体、脳の発達に良い影響を与えてくれます。

マッサージをすることで血流やリンパの流れが促進され、免疫力が高められます。成長痛などの痛みも軽減され、心と体がリラックスしぐっすりと眠れるようになったり、消化や便通もよくなります。

ママやパパも、赤ちゃんの柔らかい肌に触れることで、幸せ愛情ホルモンのオキシトシンが分泌され、わが子をより一層愛おしいと思う優しい気持ちが、ストレスを軽減してくれます。

絢也子さんインタビュー 第2話 6

マッサージができる時間は、赤ちゃんが協力してくれても長くても10分程度。
ベビーマッサージは子供と一緒に向き合えるリラックスした穏やかな時間。子供の気持ちを尊重し、いろんな声に耳を傾むけ、愛情いっぱい伝える事が出来る幸せで楽しいひと時です。

言葉が話せなくても早い段階から子供との心の触れ合いをマッサージを通して行う事ができます。ママ業は寝る暇も無く子育て、家事や仕事に追われてあっという間に1日が終わってしまいます。

しかし、マッサージの時間があるお陰でお互い今日1日起こった事を話したり、一緒に笑ったり、親子の触れ合いをより一層深めてくれる様に感じます。

ベビーマッサージは乳児だけでなく、幼児にも小学生以上にも行う事が出来ます。遅すぎる事は決してありません。この素晴らしい愛情いっぱいの親子のスキンシプをたくさんの方にもっと楽しんでもらいたいです。

(第3話へつづく)

絢也子さん自身も実際、息子さんにベビーマッサージを行なっているそうです。
「ベビーマッサージは、親子の触れ合いとして本当に楽しく幸せな時間が新生児期から過ごせるよ!2歳になった今は、自分からマッサージして欲しよ〜って、寄ってきてくれるんですよ!」と、実際に子供に施術されているママさんなので、とても説得力がありますよね!

絢也子さんインタビュー 第2話 3

小さい時からマッサージをしておくのは、家族同士の心のコミュニケーションのような感じを受けました。
始める年齢は関係ない!ということで、私もこれから息子にしていきたいと思います。

次回の第3話は、育児との両立/今後のビジネス展開などのお話を伺いしました。どうぞお楽しみに!