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華子さんインタビュー 【第3話/ニュージーランドへ来たきっかけと絵本の良さについて】

華子さんインタビュー 第3話 hd

第3話は、華子さんが「ニュージーランドへ来られたきっかけ」「絵本の良さ」についてなどのお話をお伺いしていきます。

どうしてニュージーランドに来られようと思ったのですか?

主人がニュージーランド人だったからというのが一番大きい理由だと思います。

また、結婚する前に何度かニュージーランドを訪れ、ニュージーランド人の温かい人柄やのびのびとした環境で子育てが出来るという点にも惹かれました。

ニュージーランド滞在中も「たまごクラブ」や「ひよこクラブ」の雑誌の付録絵本のお仕事をしたり、また2016年には、イギリスのエージェントから紹介された絵本の仕事も順調に進み、初めて正規の絵本として2冊出版することが出来ました。

華子さんインタビュー 第3話 1

こうした場所を選ばずに仕事が出来るのは、やはりインターネットを使える仕事だからですね。

インターネットでお仕事をするにあたって、難しい点や良い点があれば教えて下さい。

難しいことは、時差があるので返事に少し時間がかかってしまうことです。また、直接会うことが出来ないので、メールでのやりとりで、なかなか自分が知りたい事を開示してくれなかったりと、コミュニケーションが限られているため、かえって時間がかかることもあります。

良い事は、やはり自由な時間があることです。好きな時間に好きな場所で仕事が出来るのは、子供を持つ親にとってとても有難いことです。しかし、締切りがあるので、自分とスケジュールを管理しないといけません。いつもどんな時も仕事のことは頭から離れませんね。

華子さんインタビュー 第3話 2

絵本を描く華子さんから見て「絵本の良さ」とは何ですか?

母は忙しい人だったので、私が小さい頃に絵本をたくさん読んでもらったという記憶があまりないんです。しかし、私が字を読めるようになってからは好きな絵本も幾つかあって自分で読んでいたことを覚えています。

それがいつの間にか漫画に変わり、小説や児童文学は、あまり読まなかったような気がしますね(笑)。漫画って、言ってみれば絵本が進化したようなものですものね。やはり、自分にとっては絵というものの存在が大きく、活字よりも絵だったんでしょうね。

絵本を作る側の意見になってしまうかもしれませんが、絵本って、人間が生まれてから最初に出会う芸術作品のうちの一つだと思うのです。

作られる過程は芸術とは少し違うかもしれませんが、完成した作品(絵本)は作った人達の努力の結晶であり、芸術作品のようなものです。

特に近年の絵本は、斬新的なアイディアにあふれた物も多く、デザイナーやイラストレーターの質も高くなってきています。

絵本を読むということは、絵を楽しむ、言葉の面白さや音を楽しむ、物語の世界を想像する、など一度で人間の脳を色々な角度から刺激する行為です。研究でも、絵本を読んでもらっている時の子供の脳は、テレビやDVDなどを見ている時よりも活発に動いているそうですよ。

私も毎日、日本語の絵本を子供たちに読んでいます。色々な事をテーマにした絵本があると思いますが、悲しいものなどは私の方が泣いてしまうので、読めないですけどね(笑)。

華子さんインタビュー 第3話 3

例えば、ご一緒にお仕事をさせていただいた講談社の方にいただいた絵本で、‟ママがおばけになっちゃった!“という絵本があるのですが、タイトルからも想像できる通りとても悲しいお話です。この本だけは、未だにどうしても最後まで読むことが出来ません。でもとても重い題材を面白おかしく描いている本なので、興味のある方は是非手にとってみてくださいね。

絵本は生まれた時から触れられる芸術作品という意味でも、子供の成長や情操教育にもなりますし、あればあるほどいい物だと思います。そして何よりも、読み聞かせは親と子供のコミュニケーションの時間でもあるので大切にしたいですね。

(第4話につづく)

華子さんが、「絵本って、人間が生まれてから最初に出会う芸術作品の一つだと思う」と、話されたとき、さすがに見てる目線が違うなぁ〜と感心しました。私は絵本を一度も芸術品として見たことがありませんでした。

でも、子供って好きな絵本は、何度も何度も読んでほしいと言いますよね。
「その絵を見てるだけで楽しい、元気がでる、可愛そう、、、」そんないろんな気持ちを伝えられる絵本。

「たまひよ」などを販売している会社では、お話を書いたら、専門の学者の方に見せて、子供たちにどういう影響があるのかなど発達心理学などの裏付けをとっているそうです。

華子さんインタビュー 第3話 4

そういう事を聞くと、本当に絵本一冊が出来るまでにいろんな方達の手で創意工夫をしながら作られ、一つ一つが芸術品というのも納得できますね。

華子さんの絵本はこちらから購入できます。
https://www.bookdepository.com/

次回最終話の第4話は、「華子さんの今後の活動」についてなどのお話をお伺いしました。どうぞお楽しみに!