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華子さんインタビュー 【第4話(最終話)/将来の子供たちに質の高いケアをしてあげることが大切】

華子さんインタビュー 第4話 hd

第4話の最終話は、「華子さんの今後の活動」についてお話をお伺いしました。

「華子さんの今後の活動」について教えてください。

私が今までメインにやらせていただいてきた絵本のお仕事は、ノンフィクションというカテゴリーの物が殆どで、主に実際に地球にいる、または存在していた動物や生き物などを、本物からあまり逸脱しないように描くというのが主流です。

華子さんインタビュー 第4話 1

また、現在制作中の絵本では、絶滅の危機に瀕している動物たちを描き、子供目線の優しい言葉で、その動物たちの素晴らしさと、彼らが直面している状況、そしてそれを改善するために私たち人間に何が出来るのか、ということを伝える構成になっています。

環境問題などに昔からとても関心があったので、今こうして自分のイラストを通して、そういった問題に関われているというのはとても有難いことだと思っています。

これからも、こうした国際問題や政治なども取り入れて、ちゃんと問題を伝えられる物語りとイラストを作っていきたいですね。

第2話でもお話ししたように、イラストを始めた当初は、主に描いていた作品は環境問題をテーマにしたものが多かったので、自分がまた少し違う形で原点に戻ってきているのは、何か運命的なものすら感じます。

華子さんインタビュー 第4話 2

それと同時に、ノンフィクションの世界は想像するアイディアや、奇想天外なイラストを組み込むには限界がありますので、フィクションの作品をもっとやっていきたいというのが私の今後のビジョンです。

実は、昨年講談社の方と一つ赤ちゃん向けのフィクションの絵本を製作させていただきました。こちらは今年の5月あたりに発売予定で、私の日本での初めての正規の絵本の出版になります。

これからもこうしてフィクションの絵本を製作させていく機会もあると思いますので、私も新しい挑戦として楽しみにしています。

イラストを始めた頃の環境問題などをテーマにしたやや大人の作品に対して、その後に作り上げていったのがフィクションの絵本に出てくるような可愛いキャラクターです。

その中でも、‟くまのポコちゃん“というキャラクターは、とても人気があり、当時出版までには至らなかったものの、私の代名詞的なものになりました。もう少し時間ができたら、この子をもっと進化させて、いつか絵本の世界に送り出せれば嬉しいですね。

華子さんインタビュー 第4話 3

また、ポコちゃんだけでなく、もっと面白くて可愛いキャラクターを作りたいですし、ゆくゆくは自分でも物語も一緒に作れたらというのが夢です。

(華子さんインタビュー、おわり)

華子さんの素敵なビジョンは、私も多いに共感しています。

国際問題や政治などの問題を絵本と融合し、小さい頃から「世界で今何が起こっているのか?」「環境破壊が進む中で、私たちには今何ができるのか?」などといった問いかけに興味を持たせることは素晴らしいと思いました。
華子さんがインタビューの時に、「10代になって、いきなり政治や国際問題を学校の授業で習って、テストのために覚えるのはなんだかおしつけみたい。」と話されていました。

確かに・・・
「まだ小さいから意味が分からなくて良い、必要ではない」と、親が勝手に思うのではなく、子供の目線で、優しい言葉で伝えていく必要が私たちにもあると思います。
華子さんによれば、今こうして絵本を通して、子供たちに世界のこと、大事なことを伝えるお仕事に携わっているのは、ある意味偶然の産物で、‟気が付いたらそうなっていた“という感じが強いそうです。

しかし、華子さんが昔からNGOに興味があったり、子供と関わる仕事がしたい、将来の子供たちに質の高いケアをしてあげることが大切だと信じたり、それに向かって自分に今何が出来るのか?と疑問を持ち続け、行動をされてきたりしたことが、今のお仕事に繋がっているのではないかと感じました。

華子さんインタビュー 第4話 4

私も改めて、この「こどもニュージーランド」を通して、「いま何ができるのか?」と問い続けていきたいです。