海外移住者の方が日本に帰る理由の一つに祖父母や両親に子供を会わせてあげたいという気持ちもあるのではないでしょうか。
私たち家族もそう思い、私と息子は有難いことに毎年日本に帰らせてもらっています。
今年の4月23日は、祖母の93歳の誕生日でした。

祖母は80歳後半から認知症を患い、家で一緒に生活している両親は、大変な思いをしていることもしばしば。
身体は元気ですが、、私の顔も名前も、息子のことも全く分からなくて、5分も経たないうちに同じ質問ばかりする毎日です。
老々介護という日本の現実を目の当たりにして、今私には何が出来るのかと問いてばかりです。
昔に比べると、医療も発達し長生きになり便利な物も多く、住みやすい世の中になったもの、逆に貧富の差も大きくなり、少子化や核家族が増えました。
いつの時代も問題がたくさんありますが、今の日本のニュースでは、老々介護、孤独死、認知症、貧困老人、年金破壊など、将来を不安させる話が多いですね。
私と主人がニュージーランドに移住しようと思ったきっかけも日本の将来を危惧したからです。
自分たちの将来を本気で考え、子供が出来るとその子が大きくなったらどんな日本になっているんだろう?どんな未来になっているんだろう?そんな不安がよぎりました。
子供が社会人になった時に必要なもの、武器になるもの、将来の子供にいったい何が残せるだろう?
そう思った時に、日本以外にも住める場所が必要と感じ、そして私が苦労した語学を身に付けさせることでした。
今は、お金という財産は残してあげれないけれど、将来住む場所が選択できる権利「永住権」と世界で必須とされている「英語」、この2つだけでも財産とし残してあげれたと思っています。
もちろん、各国でもどんどん改革が行われ、永住権が取得できたからといって、将来安心はできません。
その時代時代にあった、臨機応変に対応できる能力が必要なので、やはり「人間力」が一番大事だと思います。
そんな「人間力」を伝えるために親も勉強していかないとけないですね。
日本に帰るたびに、不安になることも多々ありますが、毎年こうして、両親や家族と一緒に、元気で会えることにとても感謝しています。
たかさん♀