ニュージーランドがロックダウンに入って、もう3週間にもなります。
ニュージーランドの小学校、中学校では、リモートで授業をしているのですが、授業なのか、遊びなのか???
宿題も簡単なものが多く、ゲーム感覚でするもが大半で、よりゲームにのめり込むんじゃないか、と思ってしまいます。
あまりにも勉強しないニュージーランドの小中学生。
ただ、思うんですよね。息子は現在12歳。日本に住んでいたら小学校6年生、きっと毎日塾に通ったり、クラブ活動をして忙しい毎日を送っていたと思います。
しかしニュージーランドで生活している息子は毎日、目をキラキラさせて無我夢中で遊んでいます。
もちろん、親の負担はあります。
どっちが幸せなのか?
1週間前から、我が家のオリジナル勉強を息子に毎日させています。
どんな勉強なのか?
たとえば、「Face book」についての歴史や今後の活動、あなたが興味を持ったことを発表しなさい、といった漠然した内容。
これは、IB(バカロレア)教育に習って、私が考えたものです。
IB教育はニュージーランドの教育と似ているのですが、
この「face book」について考える時、歴史を調べる時、ネットでリサーチするので、リサーチ能力とリーディング能力、そのあと、ライティングをしますので、ライティング能力が身に付きます。
その後、私たちの前で発表をするので、プレゼンテーション能力が高まります。
もしグループでさせると、コミュニケーション能力やディベート力がつきます。
これからの子どもたちに必要なのは、これらの能力だと思っています。
これらの能力は、社会人になっても必要なものばかり。
人間力の基礎となるものだと思います。
この教育は、ライティングもあるので小学校高学年くらいからやるのが望ましいと思いますが、ニュージーランドの幼稚園では、これに似た教育をしているんですよね。
それは何か?
家から大好きなオモチャを各自持ってくるのです。
たとえば、ぬいぐるみだとすれば、みんなの前でそのぬいぐるみの「かわいい所」「どうやってゲットしたのか」「どういうところが好きなのか」を発表します。そして最後は、みんなからの質問に答えます。
小さい時から、こうやって自分の思いを言葉にして、プレゼンテーション能力を養います。
日本はこういったプレゼンテーション能力がとても低いと感じます。
プレゼンテーションは、ある程度訓練が必要です。
みんなの前で話すことは恥ずかしいし、パニックになります。
だけど、小さい頃からこういった環境にあると自然と身に付きますよね。
机上の勉強も大切ですが、これからの時代は本当にそれが必要なのでしょうか?
机上で勉強できることはほとんどAIがやってくれる時代になります。
息子に「face book」という勉強の次の課題に、
「世界で一番お金持ちの人」
「世界で一番貧困率が高い国」
「世界で一番幸せな国」
「あなたにとって幸せとは何ですか?」
という課題を与えました。
息子は調べて発表しました。
最後の息子にとっての幸せとは、という気持ちを発表してくれた後、彼の本当の気持ちが見えて親としても、とても嬉しかったです。
「僕には、3つ、幸せになるために必要なものがあると思います。その中で一番大事なのは、何か夢中になれるもの、2番目が友達、3番目がお金です。」と答えてくれました。その後、一つずつ自分の気持ちを整理しながら詳細に教えてくれます。
幸せという漠然としたものにしっかり自分なりの考えと気持ちを伝えてくれました。
何のために勉強をするのか?
親もしっかり考えないといけない時代です。
親が受けていた学校の授業ではもうこれからの時代は生きていけません。
ロックダウンだからできる事、きっといろいろあるはず。
オークランドはまだロックダウンが続きそうですね。頑張りましょう。
たかさん♀