第12回のインタビューは、イミグレーションアドバイザーとして「Power In Numbers」を起ち上げ、ご活躍されている三浦サリー(紗里衣)さんにお話を伺いました。
これから全3話にわたり、日本人移住者に寄り添うイミグレーションアドバイザーとしての活動やお仕事などのお話をお伺いしていきます。
サリーさんの生い立ちを教えてください。
私は、ニュージーランド航空乗務員の父と撮影コーディネーターやガイドをしていた母との間にオークランドで生まれました。
地元の幼少を卒業後カレッジでYear10に飛び級し、翌年(日本でいえば中学3年生の11月に)単身で日本に渡りました。予備校に通いながら高校受験を経て、国立東京学芸大学附属高等学校に入学し、三年間の高校生活を経験し、卒業しました。
その後ニュージーランドに戻り、オークランド大学付属のファンデーションコース(University of Auckland Tertiary Foundation Course)を修了。
育児とNCEA教師の仕事に追われながらも、オークランド大学の理学部(University of Auckland Bachelor of Science)を卒業しました。
また、9才の双子、7才、3才の三男一女の母親でもあります。
イミグレーションコンサルティング会社を起業されたきっかけは何ですか?
もともとは、移住者のサポートをメインとして仕事をしていましたが、移住者で一番の問題は、移住ビザでした。ニュージーランドにどんなに住みたくても、ビザがないと住むことは出来ません。
多くの留学・ワーキングホリデー・移住会社が提示する多額なサポート料金に疑問を持ち、「可能な限りリーズナブルに、且つ他社をしのぐ良質なサポート」を提供したいという思いから2015年にPower In Numbers(以下、PIN)を設立しました。
PINの由来は、Martin Luther KingのThere is power in unity and there is power in numbers.から来ています。
この場合の numbers は多くの人が集まった時の力の強さを語っていますが、
PINの場合は多くの「情報」が集まった時の力を語っています。
多岐多様に渡る規定を把握するイミグレーションアドバイザーの知識、膨大なデータを操るデータサイエンティストの力、それらをしっかりコントロールし、ビザを必要とする人をサポート出来る会社でありたいと思っています。
Power In Numbers(パワーインナンバーズ)通称PIN(ピン)のウェブサイトはこちらから
https://powerinnumbersltd.amebaownd.com/
(第2話へつづく)
ニュージーランドに住みたい!と思っていても簡単に住めるわけではありません。
そして、日本人の私たちにとっては、必ずビザというものを取得しないといけません。
私たち家族も、12年前にワークビザ取得に始まり、永住権を取得するまでに大変な時間とお金がかかったことを今でもしっかり覚えています。
一時は、永住権取得却下、ワークビザも期限切れで出国通知のレターが来たこともありました。
「もうあきらめて日本へ帰ろう・・・」と家族で話し合い、家具類を売り始めた矢先、素晴らしい移住アドバイザーの方に出会い、数年後には永住権取得ができました。
ビザアドバイザーという仕事は、サリーさんがおっしゃっていた通り、「人の人生を左右する仕事」だと思います。
もし私たち家族もあの時、あの移住アドバイザーの方に出会わなければ、今このニュージーランドにはいません。
ニュージーランドだけではなく、どこの国も年々、永住権の取得は難しくなってきています。
ニュージーランドという国は、特に家族で住むにはとてもいい国だと思います。
私たち夫婦は、「一番好きな国に住もう!」と、32歳の時に世界一周旅行をして、私が見た80か国近くの中でも一番住みやすい国だと思います。
去年からますます移住ビザ取得が難しくなりましたが、それでもまだ可能性はあります。その可能性を引っ張り出し見つけてくれる移住アドバイザーのサリーさん。ニュージーランドで生まれ、日本で勉強して、生活しているからこそ感じ取れるサポート力はきめ細かく、納得しながらビザ取得に向けて進めていってくれるでしょう。
次回の第2話は、具体的なイミグレーションアドバイザーのお仕事内容についてです。イミグレーション(移民局)とのやりとりは、日本語でも難しいイメージがありますが、英語で交渉するアドバイザーの仕事の大変さや、やりがいなどのお話を伺います。どうぞお楽しみに!