こどもニュージーランド 親子留学プログラム

佐藤よしえさんインタビュー 【第1話/よしえさんの生い立ちとニュージーランドに来たきっかけ】

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第14回のインタビューは、Home-based educatorとして、ご活躍されている佐藤よしえさんにお話を伺いました。

これから全3話にわたり、日本にはないHome-based Education and Care servicesの幼児教育の仕事内容や様々な活動などのお話をお伺いしていきます。

よしえさんの生い立ちを教えてください。

秋田県の海沿いの町に兼業米農家の2人姉妹の次女として生まれました。
通っていた保育園の同級生はなんと8人!という聞いただけでかなりの田舎だということがわかると思います(笑)。

小さい頃から田んぼ・海・川・畑・森等の身近な自然が遊び場でとてものんびりした幼少期でした。

父と母は共働きで、家に帰ったら祖父母がいる環境で育ち、ご近所さんにもとてもお世話になったのを覚えています。ご近所さんと合同の行事も多い地域だったので、地域全体で子育てをする色が強かったように感じます。

だからこそ、海外での子育てを経験してみて、すぐに頼れる存在がいない大変さ、文化の違いから生まれる様々な価値観の中での子育ての難しさを大きく感じたのだと思います。

また、物心ついた時から海外に興味を持っていて、姉妹都市交流で中学~高校の間に3回渡米する機会をいただきました。異国の地での友達との交流や、文化や習慣の違いを経験することがとても新鮮で楽しくて、海外へ対する想いがどんどん強くなっていきました。

国際交流がとても楽しいと感じる一方で、海外の友人に紹介する機会があったこともあり日本の文化や武道にもとても興味がありました。小中学校は書道と剣道、高校は弓道をしており、今思えばそれらを通して日本人としての誇りを持ち、海外の友人達を交流するにあたり自分のアイデンティティを強めたかったのだと思います。

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現に自分が経験してきた日本の文化や作法は私を成り立たせる要素の一つになっていると感じています。海外にいるからこそ、そういった要素、アイデンティティがあることは強みであると感じますし、子供達にも「日本人としてのアイデンティティ」はぜひ持ってほしいなと感じています。

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※こちらの果物を切っている写真は、食べ物に興味津々な子供達とスムージー作りをしました。食材の匂いや質感を体感しながら、小さく切ってもらう事で、手先の動きの練習してもらいました。子供の興味から派生したアクティビティの用意を心がけています。

ニュージーランドに来られたきっかけは何ですか?

最初にニュージーランドに来たのは大学1年生の夏休み、短期留学でオークランド大学の語学学校English Launguage Academyに通いました。

そこでクラスメイトだった主人と出会い、5年後に当時ニュージーランドで大学生だった主人の元へ参りました。

日本で勤めていた大好きだった会社を辞めての移住、様々な葛藤もありましたが、小さい頃から漠然と抱いていた「海外に住みたい。海外での子育てを経験してみたい」という思いが、歳を重ねるごとに強まっていき、結果ニュージーランド移住に至りました。

(第2話へつづく)

今回インタビューさせていただいた佐藤よしえさんとは、もともと知り合いでしたが、久しぶりに会った彼女から「Home-based Educatorになりました!」と笑顔で話してくれたので、すぐに私の方から「インタビューさせて!」と言いました。
実は、私もこの仕事には興味があったのです。日本でもこういった教育施設があればいいなぁ〜といつも思っていました。

ですので、今回のインタビューは具体的にいろいろと聞きたかったこともあり、なんだかとても特をした気分です。

保育園や幼稚園などに預けずに、個々の先生の家に預けるこのシステムは、好きな先生を選べるということでもあります。
なかなか集団になじめないお子様やアットホームな家のような感じで通わせたいという方にはピッタリな環境だと思います。
親としても、この人に子供を見てもらいたい!って思える人に預けたいものです。
インタビューをしていて、よしえさんがなぜこんなにも子供たちから人気なのか、良く分かりました!

よしえさんインタビュー第1話 5

本当の家族のような近い存在になれるよう心掛けているそうです。

預かっているお子様からは「お母さん」と呼ばれたりするそうです。
そう!!第二の母のような存在のよしえさん。大人の私から見ても母性がにじみ出て、あったかい気持ちになりますね。

さて次回の第2話は、よしえさんがされている、Home-based educatorの具体的な起業の活動のお話などを伺いました。どうぞお楽しみに!