こどもニュージーランド 親子留学プログラム

ルミさんインタビュー【第1話/助産師のきっかけ】

「こどもニュージーランド」では、ニュージーランドでご活躍されている方々のインタビューをはじめました!

記念すべき第1回は、口コミで大活躍されている助産師の「ルミ・ウィルソン」さんです。
これから全4話にわたり、ルミさんからニュージーランドの出産事情についてなどお伺いしていきます。

ルミさんインタビュー 第1話

ルミさんが助産師を志したきっかけを教えてください。

高校を卒業してから看護学校へ通いました。その間、総合病院内にある一般外科や呼吸器内科、人工透析センターなど、あらゆる科をまわり、人工呼吸器や新生児保育器などの取り扱いを含め、さまざまな経験をしました。

その中でも、特に産科での実習経験が今につながったと思っています。

お産を初めて見たときは、すごい衝撃だったのですが、小さな生命の誕生がとても神秘的で、この瞬間に立ち合うことができる助産師はなんて素晴らしい仕事なのだろうと思いました。こんな素敵なシーンに立ち合えることを、将来の職業にできればいいなと思って、そこから本格的に助産師の勉強をしました。

どのようにして助産師になったのですか?

当時、私の出身地である富山県には助産師学校が一ヶ所しかなく、120人が応募して合格できるのは15人という狭き門でした。

看護学校時代に楽しいことをたくさん経験していましたし、まわりのお友達が遊んでいる姿を見てうらやましい!と横目に見ていたこともありましたが、どうしても助産師になりたい、助産師の学校へ行きたいという思いがあって、1日8時間くらい、目の奥が痛くなるくらい勉強していました。

おかげで無事合格。その後、助産師の学校へ1年通うことができました。

助産師の仕事はどうでしたか?

助産師学校を卒業したあと、助産師の仕事を5年間しました。
合計500人以上の赤ちゃんを取り上げて、生命の誕生に立ち合える素晴らしい経験をたくさんさせてもらいました。

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どうしてニュージーランドに来ることになったのですか?

結婚する前にどうしてもワーキングホリデーへ行きたくて、英語を身に付けたいと思い、病院を休職。1996年にニュージーランドにやって来ました。その時、今のニュージーランド人の夫と出会いました。

それから1年後、一旦日本へ戻り、いろいろな手続きを行い、ニュージーランドに改めて来て結婚。女の子と男の子の二人子供を授かりました。

子供が小さいころは育児に専念していたので、今のような活動はしていませんでしたが、ニュージーランドの子育て環境は、自分にとても合っていたと感じていました。また、ニュージーランドに移住して子育てをされる方や出産時の不安といった声をたくさん聞くようになって、手助けをしているうちに、こういった私の活動が口コミで少しずつ広がっていくようになったのだと思います。

(第2話へつづく)

この日も出産の立ち合いが2件入っているというルミさん、お忙しい中、時間をいただいて彼女のお家の近くにあるカフェでお話を伺いました。

いろいろな話を伺いながら、ルミさんはいつも笑顔でいっぱい。自然とお母さんのような温かい雰囲気で包み込んでくれていました。

「これが、ルミさんの母性本能なんだ。このぬくもり、とても居心地いいなぁ」そんなことを感じていました。

次回、第2話は、「ニュージーランドと日本の出産事情の違い」について、ルミさんが詳しくお話してくれます。どうぞお楽しみに!

聞き手/Takako(こどもニュージーランド)