こどもニュージーランド 親子留学プログラム

美穂先生インタビュー【第1話/ひまわり保育室ができるまで】

こどもニュージーランド第4回のインタビューは、「Japanese for Kids Himawari ひまわり保育室」を運営されている山﨑美穂さんにお話を伺いました。

これから全4話にわたり、美穂さんからニュージーランドでの経営者として、また人材教育についてなどをお伺いしていきます。

美穂先生インタビュー 第1話 ヘッダー

ひまわり保育室はどうやって始まったのですか?

私は幼稚園の頃から「幼稚園の先生になりたい!」と思い、その夢に向かって学生時代を過ごしてきました。

保育学校を卒業してすぐ幼稚園に勤め、3年後には漠然と「いつか自分の理想とする園をひらきたい。」と思うようになり、そのときには、すでに「ひまわり」という名前だけは決まっていました。

その後、11年間日本で幼児教育現場に勤め、縁あってニュージーランドに来ました。

ニュージーランドの保育園で働いて4年ほど経った頃のことです。

日本人の方から「子ども達に日本語クラスを開いてほしい」とリクエストを受けたことがきっかけで、その方のお家のリビングで、2歳児10人ほどの小さなクラスから始まりました。

1年後には、生徒数も増え、教室を市の会場へと移しました。同時に「Ministry of Education(MOE)」の認可を取得し、2014年にはCharitable Trustとして、ニュージーランド政府からの認定も受けました。

現在は、私を入れて4人の先生が各クラスを担当し、月曜日と金曜日の週2回、合計約50人の子供たちと保育を楽しんでいます。

美穂先生インタビュー 第1話 3

ひまわり保育室の様子を教えてください。

1歳6カ月ごろの子どもから参加可能で、6歳までです。

クラスごと(年齢ごと)に定員が決まっていて、各クラス二人の先生が保育を行います。
音楽を中心に、集団だからこそできる活動というものに力をいれているので、手遊びや歌、体操、リトミック、集団遊びなどを多く取り入れています。そして、保護者の方々からも好評の発表会、運動会、ひまわり祭り(子供祭り)、クリスマス会などは毎年とても盛り上がる行事となっています。

このような集団活動を体験することによって、言語だけでなく、日本人である事に誇りを持ったり、日本語を話す仲間と集い楽しく過ごしながら、社会性や協調性を身につけることができると思います。

数年前から、5~6歳の子ども達が小学校に行ってから放課後に通う「にじ組」というクラスを始めました。

学校に入ってから急に英語環境が増えるため、保護者の方々からの希望で始めました。

当初は、学校が終わった後のクラスなので疲れるかと心配していましたが、逆に得意な日本語で、慣れ親しんだ友達や保育士と過ごすことは、学校で緊張したストレスの発散の場となり、「安心できる場所」ともなっていると保護者の方々から感想をいただき嬉しく思っています。
私がひまわり保育室を始めていつも子どもたちに伝えたいと思っている事は、どの言葉にも人種にも、上も下もないという事です。移民の私たちがNZ生活に溶け込みながら、日本人でいるという事に自信を持ち、また日本語を話せるという事に誇りを持ってもらいたいと思っています。

(第2話へつづく)

美穂先生インタビュー 第1話 2

「ひまわり」は私の大好きな花です。結婚式でもひまわりの花をメインにしてたくさん飾ったことを覚えています。
ひまわりという花は、いつも上を向いていて、まっすぐ立っていて凛としている感じがします。夏に良く似合う花で、黄色い大きな花からはとても元気がもらえます。

そんなひまわりの花のような美穂先生。
小柄な身体から、びっくりするようなパワーがあって、会うたびに私まで元気にしてくれます。
そんな彼女が、一から作り上げた「Japanese for Kids Himawari ひまわり保育室」の‟強み”を次回はお話してくださいました。
どうぞ、お楽しみに!

聞き手/Takako(こどもニュージーランド)