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美穂先生インタビュー 【第2話/人材教育・チームワーク・強み】

美穂先生インタビュー 第2話 1

経営者として「人材教育」はどうされていますか?

人材教育についてですが、当初は、はじめてのこともあって経営者というものも良く分からず、いろいろな本を読み、相談したりと大変な時期もありました。

しかし、良いリーダーとなるために努力していることは、「信じること」「任せること」「褒めてはげますこと」です。

もちろん、最終的には私の責任になりますが、先生たちの「やりたい」「こうしたい」という気持ちを、できるだけ大事に優先しようと考え、手助けをしていきたいと、いつも思っています。

リーダーは、リーダーを育てることができて初めてリーダーと呼べるのだと思います。

もちろん、ひまわり保育室のやり方をしてもらうための「人材教育」というものもありますが、そういうものより「リーダーを育てる」というもっと大きなビジョンを目指しています。

また、私たちが一番大事にしていることは、「チームワーク」です。
「楽しい」をモットーにしているチームワークです。

私たち先生が保育を楽しく感じていれば、子供たちも「日本語」を楽しく学び、楽しめば自然に日本語も身につき、話すことが好きになります。

そして、好きになれば上手になり自信を持ちます。自信を持てば、もっといろいろな事がやりたくなります。

「楽しい」という気持ちが一番大事だと思うのです。

そして、週に1度は、必ず先生たち全員でミーティングをします。

そこでは、今のひまわりの保育室の状況や授業の細かい打ち合わせなどを行い、日本でいう「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」を徹底して、子供たちの様子や、クラスの様子、計画などの情報共有を心掛けています。

そうすることによって、チームワークをよりよいレベルへと持ち上げることができます。

人材教育とは、「やり方を教える」というだけではなく、先生方それぞれの意識の高さを持ち上げ、リーダーを育て、よりよい教育を目指すことをだと思っています。

いつも感じていることですが、「ひまわり保育室」の先生方は、私をリーダーにしてくれて、私を日々成長させてくれています。とても有難く感謝しています。

「ひまわり保育室」の強みは何ですか?

保育の内容(カリキュラム)には自信があります。

私が今まで日本とニュージーランドの保育を経験してきた中で学んだ事を役立てながら、日本とニュージーランドの良い点を両方取り入れているようにしています。

保育士の方からも、「日本で働いていた時でも、ここまでしなかったですよ!」と言われたこともあります(笑)。

また、年に1度の「発表会」にも力を入れています。
特に、手づくりの和太鼓の演奏は、日本ならではの雰囲気につつまれ、喜ばれています。

美穂先生インタビュー 第2話 3

ニュージーランドの保育は集団活動よりも、個人の興味や行動を重視しますので、「みんなで足並みをそろえて何かを練習する」という活動が、あまり日本のように体験できません。

ですので、発表会の練習を通して「みんなで力を合わせて、ひとつの物を作り上げる経験」は、日本人としての文化や習慣も身に付きます。

このような体験や、普段の保育内容を通して、ひまわり保育室では日本語だけでなく、日本人としてのアイデンティティーも身につけられるところだと思います。

(第3話へつづく)

美穂先生インタビュー 第2話 2

ニュージーランドの幼児教育は、個々を尊重するので、自立心を養うことを中心とした教育です。逆に日本の幼児教育は、みんなと一緒に何かすることが多く、協調性を身に付けることができます。
どちらが良いや悪いでもないと思いますので、両方の良い部分を取り入れた保育をされている「ひまわり保育室」は、何だか‟お得感“があるような気もします(笑)。
2つの国の保育をされてきた美穂先生だからこそ、出来ることなのだと思います。

私も、息子に何かを学ぶ時は、いつも「楽しい」という気持ちを持ってほしいと願っています。
知らないことを知った時の喜びをや、出来なかった事が出来た時の嬉しさ、そんな楽しい体験がたくさんあれば、きっと幸せな人生になると思います。

第3話は、「経営者として大変な事」についてお話を伺いました。どうぞお楽しみに!

聞き手/Takako(こどもニュージーランド)