直子さんインタビュー 【第1話／直子さんの生い立ちとニュージーランドに来たきっかけ】

こどもニュージーランドのインタビュー。第5回は、保育士として「Junior Junction Early Childhood Education Centre 」のニュージーランド Albany支店でご活躍されている藤具直子さんにお話を伺いました。

これから全3話にわたり、直子さんからニュージーランドでの現地の保育士としての活動やお仕事などのお話をお伺いしていきます。

直子さんの生い立ちを教えてください。

1980年12月25日に名古屋で、三姉妹の次女として生まれ、小さい頃から「保母さん」になりたいと思っていました。

中学生になると英語に興味をもつようになり、文通の「ペンパル」で外国人の方と手紙をやり取りしたり、高校生になる頃には、海外に留学に行きたいと思うようになりました。

しかし、当時は、修学旅行でさえもホームシックにかかってしまう私に、家族からの大反対があり、泣く泣くあきらめたことを覚えています。

高校卒業後、保育士と幼稚園の教諭の２つの資格が取得できることもあって、特待生の枠で専門学校に通いました。専門学校では、毎年夏に希望者を募って、オーストラリアのゴールドコーストに1か月弱の短期留学があり、毎年参加し現地の幼稚園に研修に行きました。その体験が今の私に大きく影響しているのではないかと思います。

卒業後は、地元の幼稚園で就職をしたのですが、就任当初からいろんな事を任されることも多く、やりがいはあったのですが、日本の保育と学生時代に研修で行ったオーストラリアの保育に違和感を持ち、なおかつ、今まで家族に甘えてきた自分を変えたいと思う気持ちもあり、1年できっぱり辞めました。

その1年間でしっかりお金を貯めて、21歳の時にワーキングホリデービザを利用してオーストラリアのケアンズに行きました。

ケアンズでは、語学学校を通ったあと、バンジージャンプのお店で3か月働き、その後ゴールドコーストのチャイルドケアでボランティアをしたり、ラウンドをしたり、と充実した1年でした。

そして、日本帰国前にニュージーランドに寄って、クィーンズタウンで数か月過ごした時に、大自然が残るニュージーランドと、マオリの歌に感動し、また必ずここに戻ってこようと決意しました。

ニュージーランドに来られたきっかけは何ですか？

オーストラリアのワーキングホリデーの後、4か月経ち、魅せられたニュージーランドにまたワーキングホリデービザで行くことにしました。
クイーンズタウンの街のお土産物屋で仕事をして、そこで運よくワークビザを取得させてもらい2年ニュージーランドに滞在して、日本に帰りました。

日本に帰った後は、インターナショナルのプレスクールの保育士として働いていましたが、25歳の時に縁あって、再度ニュージーランドのクイーンズタウンに戻り、同じお土産物屋で働くことになったのです。仕事の合間に、クィーンズタウンに住んでいる日本人、ハーフの子どもたちに読み聞かせや伝統行事などを紹介するボランティアを続けていました。

数か月後には、永住権も無事取得し、オークランドに移動して、改めて職を探すことにしました。

次は、やりたかった保育士の仕事に転職しようと決めて、数えきれないくらいの履歴書を書いて、応募していたのですが、なかなか思うようにいきませんでした。
カフェの仕事をしながら、数か月後、知り合いの方に今の勤め先「Junior Junction Early Childhood Education Centre 」のマネージャーの方がいて、最初は1日だけのお試し勤務、それが１週間、次の先生が来るまでとなり、今では仕事ぶりも認めてもらえるようになり、そのまま6年目の勤務となりました（笑）。

（第2話へつづく）