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直子さんインタビュー 【第2話/日本の保育園とニュージーランドの保育園の違い】

直子さんインタビュー 第2話 hd

日本の保育園とニュージーランドの保育園の働き方の違いを教えてください。

私は日本の幼稚園で1年と、日本のインターナショナルプレスクール(2歳児担当)で1年、合計2年ほどの勤務になりますので、ニュージーランドの保育園の経験の方が長く勤務しています。

日本での幼稚園では、何となく自分らしい保育が自由にできない感じがありました。それは、先輩の先生が、席を立たない限り先に仕事を終われない雰囲気だったり、新しいことに挑戦したくても、なかなか理解してもらえなかったり、仕事量もニュージーランドに比べると多いような気がします。

ニュージーランドの幼稚園では、年齢や資格のないバイトの先生でも意見を出しやすく、仕事内容も基本的にほぼ同じです。ラーニングストーリー(各園児の成長を記載するノート)を記入したり、上司の先生が不在の時には変わってまとめる仕事をしたりと、いろんな経験をさせてくれます。

また、しっかり休憩の時間が設けられていますし、休日が取得できるように法律で守られています。

直子さんインタビュー 第2話 1

園児たちの様子はいかがですか?

保育の仕方が違うこともあり、園児の人格形成も少し変わってくるような気もします。

日本の幼稚園は、集団行動を重んじますので、時にはそれがチームワークの良さを発揮することもありますが、時には、個性が尊重されていないようにも感じます。

また、私は日本の先輩保育士さんに絵画製作の指導を受けたのですが、「髪の毛は黒色、顔は肌色、口は赤色」などと子どもたちが自由に表現できないことにものすごく違和感を覚えました。

ニュージーランドの保育園では、朝とお昼前のマットタイム時間以外は、基本的に園庭と室内への出入りが自由にされており、子供が中心になって、小グループで遊んでいます。

直子さんインタビュー 第2話 3

プレスクール(大きい年齢)の子供たちは、大工さんのような遊びが出来て、本物のトンカチを持ち、いらなくなった木や釘を使ってトントンと何か作り、自主性を重んじているような気がします。

子供たちがトンカチを使っていても、しっかり先生たちが見守っていますので、怪我などは一切ありませんね。

今の勤め先「Junior Junction Early Childhood Education Centre」の特色は何ですか?

一つ目は、言葉の面です。日本人や中国人の先生がいるので、英語以外のコミュニケーションも可能ですので安心できます。

二つ目は、プレスクールの子供たちは、週1回老人ホームに行っておじいちゃん、おばあちゃんと交流したり、ガーデンニングセンターに行ったり、子供たちに人気の郊外学習もたくさんあります。

三つ目は、時々、先生の自費でカフェに行って、子供たち自身でチップスを買う経験などをしたりして、自立心を育てる教育をしています。

直子さんインタビュー 第2話 4

(第3話へつづく)

最初、私は息子の幼稚園を探す時に、やはり日本人の先生がいるところを探しました。言葉の面や相談などもしやすいと思ったからです。
残念ながら、当時私の住んでいる周辺では日本人の先生がいる幼稚園はなかったのですが、なおこ先生がいるこの幼稚園が近くにあったらどんなに心強かっただろうかと想像します。

そして、私も息子の幼稚園の様子を初めて見た時は、日本の幼稚園とあまりにも違うのでビックリしたことを覚えています。
なおこ先生がお話されているように、ニュージーランドの幼稚園は基本的に自由で、先生は見守っているような感じです。絵を書くときも、移民の国なので、肌は肌色だけではなく、白や黒、茶色といろんな肌の色があり、目の色や髪の毛もそれぞの人種によって、宗教によって違います。
だけど、それが当たり前のこの国なので、人種差別というものがないような気がします。もちろん、大きくなったらいろんな情報が入ってくるので、差別的な言葉を聞くこともありますが、小さい頃から、人種や言葉、文化が違う国がたくさんある、ということを知ることは視野も広がりいい事だと思います。

さて、第3話の最終話は「先生としてのやりがいと今後」を話してくださいました。どうぞお楽しみに!